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多汗症手術として行われる胸腔鏡下交感神経切除術は効果が高い分、避けられない副作用の危険性があります。代償性発汗の危険性がその一つ。例えば、多汗症手術で手のひらの汗が止まっても、その分を他の部分で発散する必要があるため、体の他の部分からたくさんの汗が出るようになるのです。胸腔鏡下交感神経切除術では、切断した交換神経の下、乳首から上の汗が止まり、そこから下の背中やお腹、太もも、臀部の汗が増えるというリスクがあります。手のひらと足の裏の汗を止めるために胸腔鏡下交感神経切除術と腰部交感神経節ブロックをするのは、代償性発汗の危険性が高まり、腰の汗がひどくなるというリスクが予想されます。どちらか一方を行い、様子を見てから次の多汗症手術を行う方がリスクが少ないでしょう。
多汗症手術は安全で確実性の高いものとされていますが、手術である以上、危険性やリスクはゼロというわけにはいきません。多汗症手術の際、肺をしぼませるのですが、肺に傷がついたりすると元に戻らない危険性があります。また、多汗症手術での出血はほとんどないのですが、手術をする場所が血管の多い場所なので、出血のリスクは免れません。さらに、感染の危険性があります。現在は手術の際は抗生物質を使用するので、感染の危険性はほとんどないといっていいでしょう。危険性やリスクは手術にはつきものです。多汗症手術の経験が多い医師、信頼のおける医療機関で行いましょう。
肌質や体質によっては、多汗症手術の後、ケロイドになる危険性があります。傷そのものはわきの下の4mm程度なのでそれほど目立つことはなく、次第に目立たなくなっていきます。傷の痛みが出る場合もありますが、通常は一時的なものです。また、交感神経と副交感神経のバランスが崩れることから、自律神経失調症のリスクも考えられます。ただ、実際にはその危険性はあるものの、多汗症の悩みから解放されて明るい性格になったという声が多いようです。さらに、交感神経節は心臓にも関わるので、立ちくらみなどのリスクも考えられます。さらに運動しても脈が速くならないという症状もあるようです。これらのリスクは日常生活にはあまり支障がないので、あまり心配する必要はないでしょう。
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