手掌多汗症とは手のひらに異常に汗をかく状態のことをいいます。通常、緊張したり不安になったりすると手のひらに異常に汗をかくことがありますが、手掌多汗症の人は緊張しなくても、常に手のひらに汗をかいています。手掌多汗症の場合でも、汗のかき方は様々です。手のひらに異常に汗をかくといっても、手のひらから汗がしたたり落ちるほど異常な汗をかく場合は稀なケースです。手掌多汗症で最も多いとされているのは、手のひらに汗の水玉ができるが汗がたれるほどではないという状態です。しかし、この状態の手掌多汗症の場合でも、体調によっては異常な汗をかく場合もあります。
原因もメカニズムも解明されていないのが多汗症です。手掌多汗症においても、同じです。ただ、手掌多汗症は特に精神的なものが要因として多いとされていますが、もちろんそればかりが原因ではなく、交感神経が通常の人より過敏であることも原因と考えられています。原因も人によって異なりますので、手のひらに異常に汗をかくのはどのような状態の時か、などを思い返してみましょう。例えば通常は手のひらが湿っているだけなのに、特定の環境におかれた時に、手のひらに異常に汗をかく、ストレスを感じた時に手のひらに異常に汗をかく、などが分かれば手掌多汗症の治療にも役立つのではないでしょうか?
手のひら異常な汗をかく状態では、日常生活に支障をきたすことが多いですね。仕事上でも書類を触ったら濡れてしまう、学校でも答案を触ったらびしょびしょになってしまう、子どもにおいてはいじめの対象にもなりかねません。手のひらに異常な汗をかく手掌多汗症だと、パソコンや携帯電話を壊してしまうこともあるようです。治療法としてはボトックス治療や心身療法などがありますが、手掌多汗症の根本的な治療法は、胸腔鏡下交感神経切除術です。この手術はわきの下や顔面、頭部の多汗症にも効果がある治療法ですが、特に手掌多汗症においては効果のある手術といわれています。
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