手掌(手のひら)の多汗症

手掌(手のひら)の多汗症

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手掌(手のひら)の多汗症とは?

握手

多汗症にも様々な種類があります。その代表に、手掌(手のひら)多汗症というものがあります。これは手掌(手のひら)に限って多量の汗をかく多汗症なのですが、「なんだ手のひらだけなら症状は軽いのかな」などと甘くみてはいけません。一日中じっとりと手掌(手のひら)が湿っているというレベルから、汗が出て手掌が濡れてしまい手を振ると汗の水滴が飛び散ってしまうというレベルまで、個人差はありますが、生活にとても支障をきたしやすい多汗症なのです。たとえば、握手を求められたときに手の平が湿っているため、「相手に不快感を与えてしまうのではないか」と不安に思ったり、新聞を読んでいたら汗で印刷がぐしょぐしょになってしまい手のひらが真っ黒など。暑いから、運動したからというわけではなく、常に汗が出てしまうためその悩みは休まる暇などありません。


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手掌(手のひら)多汗症の原因は?

ピアノ

手掌(手のひら)多汗症は、精神的な原因がほとんどです。ストレスがかかり交感神経が緊張し、手掌(手のひら)の多汗症は起こります。たとえば、手先の器用さがウリの仕事をしている人や、些細なミスも許されないような責任の重い仕事をしている人などは、間違ってはいけないと神経質になり、そのストレスが交感神経を過敏にさせることになるようです。手掌(手のひら)の交感神経が緊張していることにより、手掌(手のひら)多汗症の人の手のひらは、血管が収縮し血行が悪い状態になります。大量に汗をかくのだから、手のひらはさぞ温かいのだろうと思われがちですが、手掌(手のひら)多汗症の人の手は冷たいのです。その辺りでも、手掌(手のひら)多汗症が精神的な原因で起こるものであることがわかります。


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手掌(手のひら)多汗症の治療法と対策は?

注射

手掌(手のひら)の多汗症を完全に治したいのであれば、交感神経切除術という手術が一番です。安全性も高く、短期間で手掌(手のひら)多汗症の悩みから解放されます。しかしこの治療法の最大の大きな落とし穴である代償性発汗について、よく理解した上で選択する必要があります。手術後、以前の手掌(手のひら)多汗症よりも、この代償性発汗による症状が強く現れてしまった人は、手術したことを後悔するケースが少なくないからです。病院によっては、手掌(手のひら)を支配する交感神経全てを切除する方法以外に、代償性発汗を少しでも抑える目的で、いくらか神経を残して切除することもできるようですので、よく相談することをお勧めします。

最近よく耳にする、ボトックス治療。これは手掌(手のひら)多汗症にも効果があります。何度もボトックス注射をしなければいけないという問題点はありますが、交感神経切除術に抵抗のある人はボトックス治療を考えてみるのもいいかもしれません。


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手術もボトックスもしない!という方は

薬

手術もボトックスもしない!という人にも、治療法はちゃんとあります。長期的な治療ではありますが、精神療法を受け根本的な原因を探していくというものもあります。同時に交感神経の緊張をほぐしたり多汗症の不安を軽くするために、抗不安薬などの薬を服用し、日常生活における手掌多汗症の悩みを軽減させていくこともできます。また、塩化アルミニウム・塩化ベンザルコニウム液という薬を多汗症の気になる部位に直接塗る方法などもあります。これには発汗を抑える作用と、臭いを防ぎ清潔を保つ殺菌作用があり、認可のある薬局で購入するか、認可のない薬局でも医師の処方箋があれば処方してもらうことが可能です。身近なところでは、ハンカチではなくタオルを何本か持ち歩くようにしたり、手洗いをこまめにするようにしたりすることも、地味ではありますが大切なことです。


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